70歳以上のゴールド免許では、有効期間が年齢によって大きく変わることが最大のポイントです。
たとえば70歳の更新なら有効期間は「5年」、71歳では「4年」、72歳以上になると「3年」と、年齢を重ねるごとに期間が短くなります。
「次の更新はいつ？」「手続きの流れは？」と疑問や不安を感じている方に向けて、この記事では70歳からのゴールド免許更新の有効期間や注意点を分かりやすくまとめました。
年齢ごとの違いや安心して手続きするためのポイントがしっかり分かるので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
70歳 免許更新 ゴールドで知っておきたい全知識
70歳 免許更新 ゴールドで知っておきたい全知識について詳しく解説します。
それでは、各ポイントを分かりやすく見ていきましょう。
①ゴールド免許の取得条件とは
ゴールド免許は、過去5年間無事故・無違反のドライバーにのみ与えられる“優良ドライバーの証”です。
ゴールド免許を持っているだけで、「ちゃんと安全運転してきたんだな」と社会的信用も高まりますよ。
取得条件はとてもシンプルで、「過去5年にわたり一度も交通事故や違反がないこと」。違反点数が1点でもつくと、その時点でゴールド免許の資格がなくなり、次回更新時はブルー免許となります。
ちなみに、初めて免許を取ったばかりの方はグリーン免許からスタートし、初回の更新でブルー免許、さらに5年間無事故無違反を続けるとやっとゴールド免許に切り替わります。
ドライブレコーダーや安全装置の普及もあり、近年はゴールド免許取得者が増えており、2017年時点ではおよそ56.6%の人がゴールドを持っているとも言われています。
実は、意外と“ゴールド仲間”多いんですよね。
②70歳以上のゴールド免許、有効期間の違い
「70歳を超えると、ゴールド免許でも有効期限が短くなるの？」と気になる方も多いはず。
実はここが大きなポイントで、70歳以上になると免許の有効期間が変わります。
具体的には、「70歳の誕生日時点で更新手続きをした場合は5年有効」ですが、71歳なら4年（いずれもゴールドの場合）、72歳以上ではゴールどの場合でも全員が3年となります。
年齢ごとに有効期間が変わる理由は、高齢ドライバーの安全確保のため。年齢とともに判断力や体力も変化するため、免許の有効期間を短くして定期的に適性をチェックする狙いがあります。
この点はご家族も知っておくと安心ですね。「70歳の時は5年持つから、次の更新は何歳？」と計算しやすくなります。
③家族が知っておくべき注意点
高齢ドライバーの免許更新は、ご本人はもちろんご家族にとっても気がかりなことが多いですよね。
例えば「更新の案内ハガキが届いていないか定期的に確認する」「予約は早めに取るよう声をかける」「体調や認知機能のチェックをさりげなく行う」など、サポートしてあげると安心です。
また、75歳以上の場合は認知機能検査もあるため、検査の予約も早めに動くことがポイントです。
万が一、免許の返納を考える場合は、どんなサポートが受けられるか（バスやタクシーの割引、運転経歴証明書の活用など）も家族で話し合っておくと良いですよ。
大事なのは、本人が安心して自分の運転と向き合える環境づくり。家族で無理せず話せる雰囲気を作ることが大切です。
ゴールド免許のメリット
自動車保険の割引がある
自動車保険も、ゴールド免許なら「保険料の割引」が適用される会社が多いです。
実際、損害保険ジャパンやソニー損保、SBI損保など、多くの保険会社で「ゴールド免許割引」が設定されています。
割引率は会社によってバラバラですが、だいたい5～20％くらい安くなる場合も。
見逃しがちなのは、「免許更新のタイミングで自動車保険も見直す」こと。ゴールドになったら、必ず保険会社に申告しましょう！
年間の保険料が数千円～数万円単位で安くなることも珍しくありませんよ。
特に、長くクルマを使ってきた方ほど大きな節約になるので要チェックです。
70歳からの免許更新手続き5ステップ
70歳からの免許更新手続き5ステップについて解説します。
それぞれのステップを詳しくご紹介しますね。
①高齢者講習の受講が必須
70歳以上になると、免許の更新には「高齢者講習」の受講が絶対条件です。
これは運転に必要な認知力や運動能力が年齢とともに変化するため、定期的に安全を確認するための制度です。
講習は主に、運転適性検査と実車講習で構成されていて、2時間ほどかかります。
運転適性検査では、動体視力や判断力、認知機能の簡単なテストなどが行われ、実車講習では教習所のコースを使って運転技能をチェックされます。
試験ではないので合否はありません。受講すれば必ず「修了証明書」が発行されます。
この証明書がないと、そもそも免許の更新手続きができませんので注意が必要です。
「面倒くさいなぁ」と感じるかもしれませんが、これからも安全運転を続けていくための大事なステップです。
できるだけリラックスして受講しましょう。教官の方も優しく接してくれますよ。
②講習予約はとにかく早めが肝心
最近は高齢者講習の予約が非常に取りにくくなっています。
理由は、70歳以上のドライバーが増えていることや、75歳以上の「認知機能検査」導入で教習所が混み合っているからです。
更新の案内ハガキが届いたら、できるだけ早く希望する教習所に電話して予約しましょう。
予約の際は、候補日をいくつか用意しておくとスムーズです。
「高齢者講習は6ヶ月前から受講可能」なので、余裕をもって動くのがコツです。
もし予約が取れない場合でも、複数の教習所に問い合わせたり、家族と協力してこまめにチェックすることが大切です。
特に「ギリギリだと間に合わない…」という声も多いので、できるだけ早めにアクションを起こしてくださいね。
予約のサポートはご家族の力を借りるのもアリです！
③必要書類と持ち物の確認
講習や免許更新当日に必要なものをしっかりチェックしましょう。
主な持ち物は以下の通りです。
| 必要なもの | 用途・注意点 |
|---|---|
| 運転免許証 | 必須。忘れがちなので出かける前に確認を。 |
| 更新通知ハガキ | 案内に従って講習・更新場所へ持参。 |
| 高齢者講習の修了証明書 | 講習後に発行される。これがないと更新できません。 |
| メガネ・補聴器 | 視力・聴力検査で必要な方は必ず持参。 |
| 更新手数料 | 講習料・手数料は現金で用意すると安心。 |
前日にはバッグに入れておきましょう！
④当日の流れと注意点
当日は予約した教習所や警察署、免許センターへ余裕を持って向かいましょう。
現地では「受付→書類提出→適性検査→講習→写真撮影→新しい免許証の交付」という流れになります。
高齢者講習の修了証明書は忘れずに提出します。これがないと先に進めません。
講習では、最近の交通ルールや高齢ドライバー向けの安全運転ポイントを学びます。スタッフも高齢者対応に慣れているので、困ったことがあれば気軽に相談してください。
体調がすぐれない場合や、当日どうしても行けなくなった場合は必ず連絡しましょう。再予約の手続きをしてくれます。
新しい免許証は、その日のうちにもらえる場合と、後日郵送される場合があります。地域によって違うので、事前に確認しておくと安心です。
「無事に終わった！」とホッとできるように、余裕を持った行動を心がけてくださいね。
⑤もし更新に間に合わなかったら
「気がついたら有効期限が切れていた！」というケース、意外と多いんです。
でも大丈夫。慌てずに次の手続きを確認しましょう。
失効してから6ヶ月以内なら、「失効後再取得」の手続きで運転免許を復活できます。6ヶ月を超えると原則として再試験が必要になりますが、やむを得ない理由（入院や海外渡航など）があれば最大3年まで猶予されることも。
「失効手続き」は各都道府県の免許センターで受け付けており、必要書類や手数料は通常の更新より多くなるので要注意。
なるべく「失効させない」ことが大事ですが、もしもの時でも諦めずに早めに相談してください。
困った時は、警察署や運転免許センターの相談窓口を活用すると安心ですよ。
75歳以上はどう変わる？認知機能検査と追加手続き
75歳以上はどう変わる？認知機能検査と追加手続きについて解説します。
75歳からは手続きが大きく変わりますので、しっかりチェックしておきましょう。
①認知機能検査の内容を詳しく
75歳以上になると、免許更新時に「認知機能検査」が必須となります。
この検査は、記憶力や判断力など、日常運転に必要な認知機能の低下がないかを確認するために行われるものです。
具体的な内容としては、「今日の日付・曜日の記入」「イラストを見て覚え、後からそのイラストを思い出して書く」などが出題されます。
どれも難しすぎる内容ではありませんが、年齢によるもの忘れなどで不安を感じる方もいるかもしれません。
結果に応じて、「認知機能低下のおそれなし」（合格）、「認知症のおそれあり」（不合格）という2段階の判定が出されます。
特に緊張せず、普段通りに受けてくださいね。
②検査の合否と次の流れ
検査結果が「合格」であれば、通常通り高齢者講習へ進むことができます。
「認知症のおそれあり」があると判定された場合は、「医師の診断書提出」が必要になり、場合によっては免許停止や取り消しの手続きが行われます。
認知機能検査はあくまで「安全運転のためのチェック」なので、判定結果によっては運転を続けるかどうか、家族と話し合うきっかけにもなります。
もしも追加検査となった場合も、冷静に必要な手続きを進めることが大切です。
不安がある場合は、専門医や地域包括支援センターなどの専門家に相談しましょう。
家族のサポートも大切ですよ。
③講習・検査予約のコツ
75歳以上の高齢者講習や認知機能検査は、全国的に予約が取りづらくなってきています。
特に都市部や大型教習所は混雑しやすいので、案内ハガキが届いたら即行動が鉄則です。
教習所や検査会場によっては、数か月先まで埋まっているケースもあります。
複数の教習所に同時に問い合わせる、早朝や平日など比較的空いている時間帯を狙うなど、工夫も必要です。
ご家族や知人にサポートを頼むのも良い方法。
また、ネット予約が可能な自治体も増えていますので、活用してみてください。
キャンセルが出ることもあるので、こまめに状況を確認しておくとチャンスが広がります。
「行動は早めに」が本当に大切です！
④免許返納という選択肢
75歳以上になると、「そろそろ運転はやめようかな…」と免許返納を考える方も増えてきます。
免許返納は、自主的に運転を卒業する制度で、手続きをすれば「運転経歴証明書」が発行されます。
この証明書は身分証明書として利用できるほか、自治体や民間企業のさまざまなサービス（バス・タクシー割引、買い物割引など）が受けられる特典も。
運転を卒業した後の生活が不安な方も、バスやタクシー、家族の協力など「移動手段」を改めて考えるタイミングとして前向きに捉えてみてください。
返納を迷う時は、家族や専門機関に相談することも大切です。
安心して過ごせる暮らしを選ぶことが、いちばん大切ですからね。
免許返納という新しい選択肢とその後の生活
免許返納という新しい選択肢とその後の生活について紹介します。
今では「運転免許を返納する」という選択肢も当たり前になってきました。
①返納の方法と手順
運転免許の返納は、各都道府県の運転免許センターや警察署の窓口で手続きが可能です。
手続き自体はとてもシンプルで、「運転免許証」と「本人確認書類（健康保険証など）」を持参し、窓口で「免許返納したい」と伝えるだけでOKです。
申請書への記入や簡単な確認を経て、すぐに返納の手続きが完了します。
即日で返納証明書（または運転経歴証明書）が発行される自治体も多いです。
もし迷っている場合は、「相談だけ」でも歓迎されるので、窓口スタッフに気軽に相談してみてください。
「やっぱりもう一度運転したい」と思った時の再取得方法や、生活サポートについても詳しく教えてくれますよ。
②運転経歴証明書の活用
運転免許証を返納すると「運転経歴証明書」という公的な身分証明書を取得できます。
これは銀行や郵便局、携帯電話の契約など、ほとんどの場面で本人確認書類として使えます。
特に高齢者の場合、「運転免許証以外で身分証明がない…」という悩みが多いですが、経歴証明書があれば困ることはありません。
また、再発行や更新も簡単なので、長く安心して利用できます。
これからの生活を支える大切なカードになりますよ。
筆者の周りでも「返納を機に経歴証明書を作った」という方が増えています！
③返納後の特典やサービス
実は、免許返納をするとさまざまな特典や割引サービスを受けられるのをご存じですか？
たとえば、自治体や企業が提供する「バス・タクシーの運賃割引」「買い物や飲食の優待」「介護サービスの割引」などがあります。
また、引っ越し費用やクリーニング、温泉施設、旅行など、地域によってユニークな特典も用意されています。
多くの自治体のホームページで「免許返納 特典」などと検索すれば、最新の一覧が出てきます。
新しい生活を少しでも便利で楽しくするために、ぜひ積極的に活用してみてください。
知らなきゃ損！というサービスもたくさんありますよ。
④返納を迷った時の考え方
「返納したいけど、やっぱり不安…」という気持ち、正直よく分かります。
運転免許は“移動の自由”や“自立した生活”と直結しているため、簡単には決められないものです。
まずは、日常の移動手段や家族・友人のサポート、地域の公共交通機関の使い勝手などを具体的に調べてみましょう。
最近は、乗り合いタクシーや福祉バスのサービスも充実しています。
また、家族や信頼できる人としっかり話し合い、自分らしい新しい生活をイメージしてみてください。
一度返納しても、どうしても必要になれば再取得も可能なので、「思い切ること」も選択肢です。
何よりも「安心・安全に暮らすこと」が一番大切です。
まとめ｜70歳 免許更新 ゴールドで押さえておきたいポイント
有効期間は70歳で5年、71歳で4年、72歳以上は3年と、年齢によって異なる点も押さえておきましょう。
70歳以上は「高齢者講習」の受講が必須で、75歳以上になると「認知機能検査」も必要です。
予約が取りづらいケースも増えているため、通知書が届いたら早めの予約が大切です。
運転をやめる選択肢を検討する場合も、身分証明書や移動サポート、割引サービスなど新しい生活を支える制度がたくさんあるので安心してください。
迷った時や分からない時は、家族や専門機関に相談しながら、納得できる選択をしてくださいね。
