埼玉県で運転免許の更新を控えている75歳以上の方へ。
更新の際に必要となる「認知機能検査」について、誰が対象で、どんな内容なのか、費用や会場の情報、そして免除の条件まで、わかりやすくまとめました。
この記事では、検査の流れや注意点はもちろん、予約が取りづらい窓口の対処法や、ご家族ができるサポートまで丁寧に解説します。
「ちょっと不安…」「準備が間に合うかな?」と思っている方にとって、この記事が安心の手助けになりますよ。
ぜひ最後まで読んで、スムーズな免許更新を目指しましょう。
認知機能検査 埼玉県で必要な人と検査内容
認知機能検査 埼玉県で必要な人と検査内容についてお伝えします。
それでは詳しく説明していきますね。
①75歳以上の運転免許更新者が対象
まず、この認知機能検査は「75歳以上」の方が対象です。
正確には、運転免許証の有効期限が切れる日に75歳以上になっている場合、更新の前にこの検査を受ける必要があります。
これは高齢ドライバーの事故が社会問題化している中で、認知症の兆候を早期に発見し、安全運転ができるかどうかを見極めるための制度です。
もし、更新前に認知症の疑いが見つかると、さらに専門の診断を受ける流れになります。
高齢になっても安全に車を運転していくためには、自分の状態を知るって大事ですよね。
②検査はいつ受けられる?
この認知機能検査、いつ受けたらいいのか迷いますよね。
実は、有効期限が切れる6か月前から受けることができます。
つまり、更新期限までまだ余裕がある段階で通知が送られてくるんです。
その通知を受け取ったら、検査日時・検査場所を確認し、受検してください。
検査の後には「高齢者講習」もありますので、スケジュールに余裕を持って動くのが安心ですよ~!
③どんな内容が出題される?
さて、気になる検査内容ですが、主に「記憶力」や「判断力」を見るものです。
たとえば、「手がかり再生」と呼ばれるイラスト記憶問題が16問あります。
最初にイラストを覚えて、しばらく別の作業をしたあとに、どれだけ覚えているかを試すんですね。
さらに、「今の年月日や時間が言えるか」といった時間感覚のテストも行われます。
これらを通じて、普段の生活で支障が出るような認知の低下がないかを確認していくんです。
④検査時間と費用について
検査にかかる時間は、おおむね1時間程度です。
ちょっと長めに感じるかもしれませんが、体力的な負担はそこまで大きくありません。
気になる検査料金は、1,050円。
ただし、この金額は現金では支払えないので注意が必要なんです!
詳細は次の項目でご説明しますね。
⑤キャッシュレス決済に要注意
令和6年から、埼玉県では原則「キャッシュレス決済」になりました。
現金では支払えませんので、クレジットカードや電子マネーを用意しておく必要があります。
使えるブランドは、Visa・Mastercard・JCB・Suica・PASMO・楽天Edyなど、わりと豊富にありますよ。
ご高齢の方には少しハードルが高く感じられるかもしれませんが、ご家族にサポートしてもらうと安心です。
窓口で現金が使えないというのは意外と盲点なので、ここはしっかり準備しておきたいですね。
埼玉県内の認知機能検査会場一覧
埼玉県内の認知機能検査会場一覧についてご紹介します。
それでは順番に見ていきましょう!
①免許センター・警察署
まずは定番の会場、運転免許センターや警察署です。
埼玉県内で認知機能検査を実施している主な警察署は、浦和東・大宮・蕨・朝霞・東入間・所沢・西入間・寄居の8署。
さらに、鴻巣市の「運転免許センター」もメインの実施場所として知られています。
②市区町村の公共施設
次に多いのが、市や町が管理している公民館や会館などの公共施設です。
たとえば、川越市の「ジョイフル」や「メルト」、草加市立中央公民館、北本市の自然学習センターなど。
これらの施設は、地元の方にとってアクセスが良く、馴染みのある場所というのが大きなポイント。
③指定教習所でも実施
教習所でも認知機能検査を受けることができます。
たとえば、埼玉自動車学校(熊谷市)や、ファインモータースクール(大宮・西大宮・上尾)など。
教習所は検査設備が整っていて、スタッフの対応にも慣れていることが多いため、スムーズに受検できるメリットがあります。
また、講習とセットで受けられることもあるので、一度に済ませたい方には効率的な選択肢になりますね。
駅近くの教習所も多いので、交通手段の心配が少ないのも魅力です。
認知機能検査の流れと注意点
認知機能検査の流れと注意点について解説します。
それでは、順を追って確認していきましょう。
①お知らせのタイミング
認知機能検査の対象になった方には、有効期限の約6か月前に「お知らせ」が届きます。
この通知はハガキなどの書面で届くことが多く、検査の対象者であることや受検期限などが明記されています。
検査を受けないと免許更新ができなくなるので、このお知らせを見逃さないことがとても大切です。
また、通知が届いたらすぐにスケジュール調整して、検査日時・検査場所を確認し、受検してください。
②受検から講習までの流れ
まず、通知が届いたら記載された日程・会場で認知機能検査を受けます。
検査自体は約1時間で終了し、終了から1か月ほどで「高齢者講習」の案内が届きます。
この高齢者講習も免許更新の前に必ず受ける必要があるので、流れとしては「認知機能検査 → 高齢者講習 → 免許更新」という順番になります。
ちなみに、認知機能検査の結果によっては追加の診断や手続きが発生する場合もあるため、少し余裕をもったスケジュールを組むのがベターです。
全体の流れを把握しておくと、焦らずに対応できますよ。
③変更希望時の連絡先
どうしても指定された日時や場所で検査が難しい…というときもありますよね。
そんな場合は、「高齢者講習相談窓口」に電話して変更をお願いしましょう。
電話番号は「0570-02-5489(ナビダイヤル)」です。
ただし、埼玉県警の案内にもあるとおり、現在この窓口は非常につながりにくい状況とのこと。
混雑が予想される時間帯を避けて、根気よく連絡を試みる必要があります。
また、Faxでの問い合わせも可能ですが、基本的には電話が優先されるようです。
認知機能検査が免除される条件
認知機能検査が免除される条件について詳しくご紹介します。
免除になるケースは限られますが、条件に合う方はチェックしておくと安心です。
①免除対象者とは?
認知機能検査は、原則として75歳以上の運転免許更新者が対象です。
ですが、一定の条件を満たした「医師の診断書」を提出すれば、検査を受けずに済む場合もあるんです。
たとえば、医師の意見として「認知症に該当する疑いがない」と明記されている場合ですね。
もちろん、診断結果は厳格に審査されますし、誰でも免除されるわけではありません。
でも、病院でしっかり検査を受けて問題がないとされた方にとっては、大きな負担軽減になりますよね。
②必要な診断書の条件
免除の可否を判断する診断書には、いくつかの必須要件があります。
まず、作成時期は「免許の有効期限の6か月以内」であることが必要です。
さらに、以下のような認知症関連の心理検査の結果が記載されている必要があります:
検査名 | 説明 |
---|---|
HDS-R | 改訂長谷川式認知症スケール |
MoCA | モントリオール認知評価 |
DASC-21 | 認知症高齢者の日常生活評価尺度 |
MMSE | ミニメンタルステート検査 |
ABC-DS | 日常行動評価尺度 |
加えて、診断書には医師の所属病院名・氏名・判定日付などが記載されている必要があります。
このように、かなり詳細な情報が必要なので、事前に医師とよく相談しておくとスムーズです。
③提出後の流れと注意点
診断書を提出すると、免除が認められた場合は「認知機能検査免除通知」が届きます。
この通知が届いたら、次は「高齢者講習」のみ受ければ免許更新に進めます。
ただし、免除の判断には一定の時間がかかるので、早めの準備が大切です。
また、診断書は提出しても返却されませんし、内容が不十分な場合は免除されないこともあります。
不安がある場合は、埼玉県警の高齢者講習相談窓口に確認しておきましょう。
④費用と免除されなかった場合
診断書を作成してもらうには、当然ながら病院での費用がかかります。
この費用は自己負担となり、仮に免除が認められなかったとしても返金はされません。
また、免除されなかった場合は通常通り認知機能検査を受けることになります。
そのため、「万が一免除されなくても構わない」という気持ちで準備しておくのがいいかもしれませんね。
費用が無駄になることも考慮して、診断書を用意するかどうかを判断してください。
埼玉県で認知機能検査を受ける前に知っておきたいこと
埼玉県で認知機能検査を受ける前に知っておきたいことをまとめました。
検査を受ける前に、心構えや知っておくと役立つことを確認しておきましょう。
①高齢運転者への制度の背景
近年、高齢ドライバーによる交通事故が社会問題となっており、それに伴って認知機能検査が導入されました。
特に75歳以上の方は、加齢による認知機能の低下が事故につながるケースも報告されています。
この制度は、高齢ドライバー自身の安全を守るだけでなく、周囲の歩行者や他の運転者を守る目的もあるんです。
「免許更新が面倒」と思うかもしれませんが、自分の運転を見直す良い機会とも言えますね。
安心・安全な運転を続けるために、しっかり制度の意味を理解しておきましょう。
②混雑する相談窓口の対策
検査や講習に関して不明点があるときは、「高齢者講習相談窓口」に連絡する必要があります。
ですが、現在この窓口は非常に混雑しており、電話がつながりにくい状況です。
電話をかける場合は、午前の早い時間帯やお昼過ぎなど、比較的空いている時間を狙うとつながりやすいです。
また、問い合わせ内容を事前にメモしておくと、短時間でスムーズに相談できますよ。
どうしても連絡がつかない場合は、Faxも利用可能ですが、返信に時間がかかる点は理解しておきましょう。
③検査以外の安全運転支援制度
埼玉県では、認知機能検査だけでなく、高齢者の運転をサポートする制度もあります。
たとえば、「セーフティ・サポートカー(通称サポカー)」の導入が推奨されており、一部では補助金制度も。
また、自動ブレーキや誤発進防止装置付きの車両を使うことで、事故リスクを大きく減らせるんです。
こういった最新技術の活用も、長く安全に運転を続けるための大きな味方になりますよ。
地域によっては無料で体験できるイベントもあるので、興味のある方はチェックしてみてくださいね。
④家族ができるサポートとは
認知機能検査の案内が届くと、ご本人だけでなく家族も戸惑うことがありますよね。
そういったときこそ、家族のサポートがとても大事になります。
たとえば、検査や講習の予約を一緒にしてあげたり、キャッシュレス決済の準備を手伝ったり。
また、検査の内容や流れを事前に一緒に確認することで、ご本人も安心して当日を迎えられます。
家族のちょっとしたサポートが、不安を減らし、スムーズな更新につながるんですよ。
まとめ|認知機能検査 埼玉県の受検前に知るべきこと
埼玉県の認知機能検査 概要リンク一覧 |
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①75歳以上の運転免許更新者が対象 |
②検査はいつ受けられる? |
③どんな内容が出題される? |
④検査時間と費用について |
⑤キャッシュレス決済に要注意 |
認知機能検査は、75歳以上で運転免許の更新を迎える方にとって避けては通れない手続きです。
内容は記憶力や時間認識などをチェックするもので、検査後には高齢者講習も必要になります。
検査会場は埼玉県内に多数ありますが、場所や実施頻度に差があるので、早めの確認と予約が安心です。
医師の診断書によって免除される可能性もありますが、その条件や費用には注意が必要です。
この記事を参考に、しっかりと準備してスムーズな免許更新を目指してくださいね。