75歳を超えて運転免許を更新する際には、「認知機能検査」というテストを受ける必要があります。
この検査、何点取れば合格になるのかご存じですか?
実は、合格ラインはズバリ「36点以上」です!
ちょっと意外かもしれませんが、この点数を下回ると「認知症の疑いあり」という判定が出て、医師の診断書や臨時の検査を受ける必要が出てきます。
36点はまさにボーダーライン。この記事では、検査の点数配分や具体的な採点方法、そして不合格になったときの対応方法など、わかりやすくご紹介します。
認知機能検査の採点方法です
認知機能検査には主に2つのパートがあります。
- イラスト記憶テスト(手がかり再生):16枚の絵を覚えて答えるテスト(最大32点)
- 時間の見当識テスト:日付や時刻を答えるテスト(最大15点)
ただしこの点数、ちょっと不思議な配分になっていて、実際には「係数」を掛けて100点満点に換算されるようになっています。
計算式はこちら:総合点 = 2.499 × A(絵の点数) + 1.336 × B(時間の点数)
満点(絵32点、時間15点)のときは、ちょうど100点になるように設計されています。
つまり、配点の内訳は以下のようになります。
- 絵の記憶テスト:最大80点
- 時間のテスト:最大20点
合わせて100点満点です。
絵のテストの採点方法ってどうなってるの?
イラストのテストでは、16枚の絵が出題されます。
- ヒント無しで正解すると1枚5点
- ヒント有りで正解すると1枚2.5点
つまり、ヒント無しで16枚すべて答えると80点満点というわけです。
でも注意点がひとつ。ヒントありでの正解は、「ヒント無しで間違えた分」にしか点数がつかないというルールがあります。
ということはダブルカウントは無いということだよね。
採点の具体例を見てみよう!
例として、以下のようなケースを見てみましょう。
回答順 | ヒント無し5点 | ヒント有り2.5点 | 点数 |
---|---|---|---|
1 | 正解(○) | 正解(○) | 5点(ダブルカウント無し) |
2 | 間違い(×) | 正解(○) | 2.5点 |
3 | 間違い(×) | 間違い(×) | 0点 |
4 | 間違い(×) | 正解(○) | 2.5点 |
この場合、合計は 10点 になります。
じゃあ、合格する36点の取り方
実際のテストで合格するには、どんな取り方をすれば良いのか気になりますよね。
たとえば、時間のテストで全問正解(20点)したとしましょう。
このとき、絵のテストで最低でも ヒント無しで4枚 正解すれば、4枚 × 5点 = 20点。
つまり、20点(絵)+20点(時間)=40点となって、無事合格です!
もしヒント無しで3枚だけだった場合はどうなるかというと…計算上 35点 となって不合格。
なので、ヒント無しで4枚はマスト!それさえクリアすれば、あとはちょこちょこ間違えても大丈夫です。
ヒント無しで4枚ってどうやって覚える?
16枚のうち、最初と最後に出てくる絵は特に記憶に残りやすい傾向があります。
ですので、「最初の1枚目のイラスト」と「最後の4枚目のイラスト」のどれかでもしっかり覚えておけば、合格ラインは十分狙えます。
全部は覚えられなくても、ヒント有りでも点が取れるチャンスがあるので、焦らず挑戦しましょう!
36点以上だとどうなるの?
認知機能検査の結果が36点以上だった場合は、「認知症のおそれなし」と判定されて合格です。
この判定を受けると、次は「高齢者講習」へと進みます。
講習が終われば、免許更新のお知らせを待つだけでOKです。
もし36点未満だったら?
35点以下だと、「認知症のおそれあり」とされ不合格です。医師の診断や追加検査が必要になります。
でも、すぐに免許を失うというわけではありません。
その後の診断で「認知症ではない」と判定されれば、講習を受けて免許の更新が可能です。
ただし、診断で「認知症」とされてしまった場合は、運転免許の返納や取消しとなってしまいます。
安全のためには、早めの受診と家族との相談が大切ですね。
まとめ:認知症テスト36点の壁は意外と越えられる!
- 合格ラインは36点以上
- 絵のテストで80点、時間のテストで20点の配分
- ヒント無しで4枚覚えれば合格ラインは見えてくる
- 35点以下でも認知症とは限らないので安心を
- 必要があれば専門医の診断を受けましょう
無理なく覚えて、しっかり対策すれば誰でも合格できる内容です。
ちょっとした工夫と意識で、運転免許はこれからもキープできますよ!