後期高齢者講習のテスト問題って、何が出るの?と不安な方のために、この記事では認知機能検査で実際に出題される「手がかり再生」と「時間の見当識」の内容を詳しく解説しています。
イラスト記憶パターンの全64枚の一覧や、覚えるコツ、合否の基準までしっかり網羅。さらに、万が一不合格になったときの対応方法や再検査の可能性についても分かりやすく紹介しています。
この記事を読めば、後期高齢者講習のテストで出題される内容がはっきりとイメージでき、自信を持って本番に臨めるようになりますよ。
ぜひ最後まで読んで、不安を解消してくださいね。
後期高齢者講習のテスト内容を完全解説
後期高齢者講習のテスト内容を完全解説していきます。
それではひとつずつ詳しく見ていきましょう。
①手がかり再生とは?
手がかり再生は、16枚のイラストを記憶してあとから思い出す記憶テストです。
最初に「4枚1組×4セット」の形で、合計16枚のイラストを見せられます。
1組につきおよそ1分程度の観察時間が与えられ、合計で約4分間で全体を記憶していく流れです。
そのあと、すぐに回答するのではなく、別の課題(時間の見当識など)を挟んでから思い出して回答します。
ここで重要なのが、「手がかり再生」という名前のとおり、思い出せない場合にはヒント(ジャンル名)をもとに思い出すパートがある点です。
たとえば「戦いの武器」の回答用紙には「刀」と答える形式ですね。
記憶があいまいでもヒントがあれば引き出せるか?という力が問われているんですよ〜。
②時間の見当識の具体例
時間の見当識では、「今は何年?何月?何日?何曜日?何時ごろ?」などを答えるテストです。
とってもシンプルなんですが、意外と混乱する人も多い部分です。
「今日は何月ですか?」と回答用紙に書かれています「6月」と書きます。
特に曜日や時刻はうろ覚えになりがちなので、日常から意識しておくことが大事ですよ!
カレンダーや時計を見る習慣を持つだけでも、精度はかなり上がります。
③テストの進行手順と所要時間
実際のテストの流れは次のような感じです。
手順 | 内容 | 目安時間 |
---|---|---|
① | イラスト記憶の閲覧 | 約4分(4組で16枚) |
② | 介入課題(数字に、斜線を引く)試験の点数には関係無し | 30秒間を2回 |
③ | 思い出して記入(自由回答+手がかり再生) | 8分程度 |
④ | 時間の見当識 | 3分程度 |
トータルで説明を含めて約20分程度です。
筆記具と集中力、両方が大切になるので、リラックスして臨むことがコツです。
④事前対策は可能?勉強方法のコツ
事前対策はもちろん可能です!特にイラストのパターンは決まっているので、見て覚えておくのが効果的です。
現在はA〜Dの4パターンで、合計64種類のイラストが存在します。
全部覚えるのは大変そうに感じますが、ストーリーや語呂合わせを使うことで、案外スルッと入ってきますよ。
たとえば「バラ」「にわとり」「フライパン」を物語にして、「にわとりがバラの前でフライパンを持ってる」などのイメージを作るんです。
さらに、時間の見当識については毎朝「今日は何日?何曜日?何時?」と声に出すクセをつけると◎。
試験直前に焦らなくて済むように、少しずつ取り組んでいきましょうね。
手がかり再生パターンA〜D一覧と覚え方
手がかり再生パターンA〜D一覧と覚え方について紹介します。
どのパターンが出題されるかは当日までわかりませんが、事前に目を通しておくだけでも記憶力の助けになりますよ!
①パターンAのイラスト例
パターンAでは、以下の16枚のイラストが出題されます。
- 大砲
- オルガン
- 耳
- ラジオ
- てんとう虫
- ライオン
- たけのこ
- フライパン
- ものさし
- オートバイ
- ぶどう
- スカート
- にわとり
- バラ
- ペンチ
- ベッド
このセットを覚えるには、「朝起きてベッドから出て…」というストーリーで繋げると効果的。
ストーリーの流れで「大砲の音→オルガン→耳→ラジオ」みたいに場面展開をつけると、忘れにくくなりますよ〜。
②パターンBのイラスト例
パターンBに出てくるイラストはこちらです。
- 戦車
- 太鼓
- 目
- ステレオ
- トンボ
- うさぎ
- トマト
- やかん
- 万年筆
- 飛行機
- レモン
- コート
- ペンギン
- 百合
- カナヅチ
- 机
このパターンでは、「兵隊の生活」や「動物園のお出かけ」みたいなテーマで物語を作ると覚えやすいです。
ストーリーを作るのが苦手な方は、語呂合わせや「音でリズムをとる」方法も効果ありですよ!
③パターンCのイラスト例
こちらがパターンCのイラスト一覧です。
- 機関銃
- 琴
- 親指
- 電子レンジ
- セミ
- 牛
- トウモロコシ
- ナベ
- ハサミ
- トラック
- メロン
- ドレス
- クジャク
- チューリップ
- ドライバー
- 椅子
このパターンは「農場での1日」や「町のお買い物」など、日常生活に当てはめやすいのが特徴です。
五感をイメージに混ぜるとさらに記憶が定着しますよ!
④パターンDのイラスト例
最後にパターンDの内容はこちら。
- 刀
- アコーディオン
- 足
- テレビ
- カブトムシ
- 馬
- カボチャ
- 包丁
- 筆
- ヘリコプター
- パイナップル
- ズボン
- ひまわり
- ノコギリ
- ソファー
田舎の風景や家族との時間をテーマにすると覚えやすい構成です。
「刀とアコーディオンで昔話のじいちゃん」みたいに、ちょっとふざけてもOK。
楽しみながら覚えるのがポイントですよ〜!
イラスト記憶の合格のコツ5選
イラスト記憶の合格のコツ5選をわかりやすく解説します。
「全部暗記するなんて無理…」って思っていませんか? でも、コツさえつかめば誰でもバッチリ覚えられますよ!
①ストーリー仕立てで覚える
まず、イラストをストーリーにしてつなげるのが超おすすめです。
例えば、「大砲」「耳」「ライオン」「ぶどう」だったら、 『大砲の音で目が覚めた私。耳を澄ませばライオンの咆哮が…外に出るとぶどう畑が広がっていた』 みたいに物語にしてしまうんです。
ストーリーの中にイラストを自然に登場させることで、記憶の中でイメージが結びつきます。
特に高齢の方は昔の思い出や経験とリンクさせると、さらに記憶が強化されますよ〜。
お孫さんとの会話でも、「こういう話にしたんだよ」と話せば、記憶の定着率もアップします。
②五感を使って想像する
次に大事なのが、「五感」を使うことです。
見たものだけじゃなくて、音・におい・手触り・味・温度などを想像してみてください。
たとえば「フライパン」なら、“ジュウ~”という音や、油の香り、持ったときの重さや熱さまで思い描いてみる。
「ぶどう」だったら、冷たくて甘い、ぷちっと皮がはじける感覚を思い出す。
そうすることで、脳のいろんな部分が一緒に働いて、記憶が長く残るんですよ〜!
③キーワードを繰り返す
単語を声に出して繰り返すだけでも、かなり効果があります。
人間の脳は「音」として記憶するのが得意なんですね。
たとえば、「バラ、ぶどう、ペンチ、にわとり…」と何度も口にすることで、頭に定着しやすくなります。
このとき、できればリズムに乗せたり、歌にして覚えるのもアリです。
「オートバイ〜ぶどう〜スカート〜♪」みたいに軽く鼻歌にするのも全然OK!
楽しみながらやるのが、いちばんの近道ですよ〜!
④グループ分けして記憶する
16個のイラストをそのままバラバラで覚えようとすると、さすがに大変です。
だからこそ、「グループ分け」して記憶するのがおすすめ。
たとえば「動物(にわとり・ライオン・ペンギン)」とか、「キッチン用品(フライパン・やかん・電子レンジ)」みたいに、ジャンルごとに整理して覚えるんです。
この方法は、テストの“手がかり再生”のときにも超効果を発揮します!
ジャンル名から思い出す練習になるので、得点アップにつながりますよ!
⑤寝る前の復習が効果的
記憶の定着には「寝る前」が超重要です。
寝る直前にイラストの一覧を見直したり、ストーリーを思い出したりすることで、 睡眠中に脳が情報を整理して、しっかり覚えてくれるんです。
しかも、朝起きたときにもう一度確認すれば、2倍効果あり!
いわゆる「睡眠学習」とまでは言わなくても、夜に覚えたことは残りやすいんですね。
スマホのメモや写真で保存しておいて、布団の中で軽く復習するだけでも違いますよ〜!
時間の見当識のポイントと対策法
時間の見当識のポイントと対策法について詳しく解説します。
「えーっと今日は何日だったかな?」と悩まないために、日頃からできるコツをお伝えしますね。
①答えられない人の特徴
時間の見当識が苦手な方には、いくつか共通の傾向があります。
たとえば、家にカレンダーがあってもまったく見ない、テレビ番組の開始時間やゴミ出しの曜日を覚えていない、など「日付や時間」に対する意識が薄くなっている人です。
また、毎日が同じように感じてしまって「今日は何曜日か思い出せない」という人も多いんです。
特に曜日と時刻は答えに詰まる人が多く、気がつかないうちに減点されてしまうポイントになります。
逆にいえば、そこを意識するだけでも得点アップにつながるんですよ!
②出題問題
このテストでは、次の質問が出ます。
- 今日は何年ですか?
- 今日は何月ですか?
- 今日は何日ですか?
- 今日は何曜日ですか?
- 今は何時何分ですか?
注意したいのは、「正確な時間」を求められることはありません。
「30分程度の誤差は正解です」、このとき、自分の時計やスマホを見ていいわけではありません!
あくまでも、日ごろの生活リズムや感覚で思い出せるようにしておく必要があります。
③普段からできる準備
毎朝「今日は何日?何曜日?今は何時?」と声に出して確認するだけで、時間の感覚はグッと養われます。
たとえば、朝ご飯のときに「今日は、〇月〇日、日曜日、今は朝8時半」などと声に出すだけでOK。
日常に「時間の確認」を取り入れることで、無意識のうちに記憶に残っていきます。
家族と一緒にクイズ形式で確認するのもおすすめですよ〜。
「今日何曜日だっけ?」と会話の中に入れていくと、自然と身につきます。
④時間の感覚を養う方法
時間感覚を養うには、「行動と時間を結びつける」習慣がカギです。
たとえば、「朝のニュース番組は何時から始まる」「薬を飲むのは何時ごろ」など、時間と行動をペアで記憶するのが効果的です。
「夕飯はだいたい18時」「散歩は15時」といった生活リズムに意識を向けることで、時間の見当識が自然と鍛えられます。
アナログ時計を使って、時間の感覚をつかむ練習もおすすめですよ。
特にデジタルよりも針で見る時計の方が「体感としての時間」が分かりやすくなるんです。
不合格になるケースとその後の対応
不合格になるケースとその後の対応について、要点を簡潔にまとめます。
項目 | 内容 |
---|---|
不合格の基準 | 検査の得点が35点以下の場合、不合格(認知症のおそれ) |
必要な対応 | 指定医師の診断書を提出する必要がある |
診断結果により | 認知症と診断された場合は、免許停止または取り消し |
再検査 | 原則不可。医師の診断で認知症でないと判断されれば更新可能 |
不合格になっても、すぐに免許を失うわけではありません。
まず医師の診断を受け、状況によっては免許を維持できるケースもあります。
焦らず、きちんと手順を踏めば対応可能なので、落ち着いて行動しましょう。
まとめ|後期高齢者講習のテスト問題を不安なく乗り切るために
後期高齢者講習のテスト問題は、「手がかり再生」と「時間の見当識」の2種類が出題されます。
出題されるイラストはA〜Dパターンの中から1つで、合計64種類の中から16枚が使われます。
合格のカギは、「どうやって覚えるか」。 ストーリー化や語呂合わせ、五感を使った記憶法など、自分に合った方法で取り組めば、不安なく乗り切れます。
不合格になる場合は医師の診断が必要になりますが、診断結果次第では免許更新も可能です。
この記事を参考に、安心して講習を受けてくださいね。