年齢を重ねると、「記憶力が落ちたかも…」と不安になることもありますよね。
とくに75歳を過ぎて、運転免許の更新に「認知機能検査」があると聞くと、ちょっと緊張してしまう方も多いかもしれません。
でも大丈夫。しっかり準備すれば、きっと合格できます。
私も実際に2回この検査を受けたことがあり、工夫次第でぐっとラクになることを実感しました。
この記事では、「イラストパターンC」に焦点を当て、どんな絵が出るのか、どうやって覚えればいいのかをわかりやすくまとめています。
記憶が苦手だと感じている方でも、安心して読み進めてくださいね。
認知機能検査ってどんなもの?
認知機能検査は、主に2つのテストで構成されています。
ひとつは「時間の見当識」と呼ばれるテストで、日付や曜日などを答える内容です。
もうひとつが「手がかり再生」と呼ばれる、記憶力を測るものになります。
この「手がかり再生」では、4枚のカード(1枚につき4個のイラスト)を見せられます。
合計16枚のイラストを見たあとで、どれだけ正確に覚えていられるかを試す形式になっています。
イラストはA〜Dまでの4パターンに分かれていて、試験当日にどのパターンが出るかはランダムです。
今回はその中でも「パターンC」の内容を詳しく見ていきましょう。
イラストパターンCの16枚ってどんな絵?
パターンCでは、日常生活に関わるものからちょっとユニークなものまで、以下の16種類の絵が出題されます。
16枚の絵 | ヒント | パターンc | |
1 | ![]() | 戦いの武器 | 機関銃 |
2 | ![]() | 楽器 | 琴 |
3 | ![]() | 体の一部 | 親指 |
4 | ![]() | 電気製品 | 電子レンジ |
5 | ![]() | 昆虫 | せみ |
6 | ![]() | 動物 | 牛 |
7 | ![]() | 野菜 | トウモロコシ |
8 | ![]() | 台所用品 | ナベ |
9 | ![]() | 文房具 | ハサミ |
10 | ![]() | 乗り物 | トラック |
11 | ![]() | 果物 | メロン |
12 | ![]() | 衣類 | ドレス |
13 | ![]() | 鳥 | クジャク |
14 | ![]() | 花 | チューリップ |
15 | ![]() | 大工道具 | ドライバー |
16 | ![]() | 家具 | 椅子 |
この16枚を正確に思い出すためには、ただ覚えるだけではなく、ちょっとした工夫が役立ちます。
覚え方の基本テクニック
イラストを記憶するには、まず「観察力」がカギになります。
絵の細かな形、色、配置などを意識して見てみましょう。

たとえば、「機関銃」は長細い形、「琴」は弦が特徴的など、視覚的な特徴を覚えておくことが効果的です。
次に、「グループ化」がとても有効です。
ジャンルごとにイラストを整理しておくと、記憶に残りやすくなります。

イラストバターンc2(せみ・牛・トウモロコシ・ナベ)
たとえば、「野菜=トウモロコシ」「台所用品=鍋」「果物=メロン」といったように分類しておくと、頭の中がスッキリします。
また、自分だけの「物語」を作るのもおすすめです。
「セミが牛にとまっていて、近くでトウモロコシが煮えていた」など、絵をつなげてストーリーにすると、イメージとして記憶に残りやすくなります。
このように、視覚・分類・物語化の3つを意識するだけで、記憶の定着率がグッと上がります。
応用テクニックでさらに記憶力アップ!

ここでは、基本テクニックに加えてさらに効果的な覚え方をご紹介します。
アソシエーション法(連想)
身の回りのものと関連づけることで、記憶を強化する方法です。
たとえば「ドライバー=電球を交換するときに使った」「チューリップ=小学校の花壇で見た」など、身近な記憶とリンクさせると忘れにくくなります。
また、出題時には「ヒント」が出る回もあります。
「昆虫」と出れば「セミ」、「台所用品」と出れば「鍋」といった具合に連想できるようにしておくと安心です。
ロケーション法(場所で記憶)
自分の知っている場所にイラストを配置することで、空間記憶を活用する方法です。



「ドレスで公園へ行く時、道路にはトラックが止まっている。木にはセミが鳴いていて、畑にはトウモロコシが揺れていて、チューリップも咲いていた」
こうした風景を想像するだけで、複数のイラストを一度に記憶できます。
リピーティング法(繰り返し)
やはり基本は反復です。
毎日同じタイミングで練習したり、寝る前に見直したりするだけでも、自然と記憶が定着していきます。
短時間でも継続することが、記憶力アップには欠かせません。
日常でもできる!認知力アップのヒント

認知機能検査だけでなく、日々の生活の中でも脳を元気にする工夫はたくさんあります。
まずは「脳トレアプリ」や「クロスワードパズル」など、楽しみながらできるゲームを取り入れてみてください。
遊び感覚で脳を使うことで、自然と集中力や注意力も育ちます。
また、「新しいことに挑戦する」ことも大切です。
楽器を始める、新しい料理にチャレンジする、簡単な英会話を学ぶなど、少しの刺激が脳を活性化させます。
さらに、ウォーキングやストレッチといった軽い運動も効果的です。
身体を動かすことで脳の血流が良くなり、認知機能の維持にもつながります。
毎日のルーティンに取り入れて、無理なく続けていきましょう。
まとめ
認知機能検査のイラストパターンCでは、16枚の絵を記憶する必要があります。
けれど、観察力を磨いたり、ジャンル分けで整理したり、自分なりの物語にして覚えるなど、工夫次第でしっかり記憶できるようになります。
また、連想・場所の記憶法・繰り返しの活用といったテクニックを使えば、試験当日の自信にもつながります。
日常生活の中でも、脳に良い刺激を与える行動を少しずつ続けていくことが、認知力の底上げにつながります。
試験の合格ラインは36点。
焦らず、丁寧に準備しておけば、きっと大丈夫です。
この記事が、みなさんの安心と自信につながれば嬉しいです。